爆発だぁ!
おうし座の M1かに星雲 です
今から1000年前は、かに星雲は、ただの星だったんですね。
星雲のすぐ近くにある小さな光点と同じサイズだったはずです。
その星は、西暦1054年の5/11から5/20まで、
急速に増光して、木星か金星ほどの明るさになった、という記録があるんです。
しかも、その記録はヨーロッパではなく、日本に!
藤原定家の「明月記」に記録があるのだそうです。
それをもとに世界で調べたところ、ヨーロッパには記録がないものの、
中国の宋の時代の天文史にも、同じ時に同じ場所に、
客星(主に彗星のことを指す言葉のようです)が現れたという記録がみつかったそうです。
その場所が、このかに星雲の場所。
文献の発見時点では、この星雲は、内側から押し出されるような形、
中心から爆発的に広がっているのかも、とは、考えられていたそうです。
つまり、年老いた巨大な星が、超新星爆発を起こして、増光した、
超新星爆発を起こした跡形だ、という可能性は考えられていたわけですが、
この明月記と、宋の天文史に同じ記述があることによって、
その仮説が正しいことが、証明された、という
歴史的な経過をたどっているんですね。
太陽系から7000光年離れていて、この広がるガスの速度は、秒速1100kmとか
7000光年先で、一点から広がり始めたガスが、
秒速1100kmで飛び続けること959年と8カ月、
それだけの時間をかけてここまで広がった、、、、、
なんて考えると、なんて壮大なんだろう、と思えてしまいます。
Takahashi SKY90(D90f500)
Takahashi EXQ-1.6×(合成f=800mm)
Astronomik CLS-CCD-EOS-Clip filter
Canon EOS Kiss X4(Ir) ISO1600 10分 8コマ
Adobe Photoshop Elements で画像処理
各2枚づつをスクリーン合成、できた4組を2枚づつ50%透過でコンポジット、
出来上がった2組をさらに50%透過でコンポジット
FlatAideで背景処理
Adobe Photoshop Elements でJPEGに変換、2048×1365ピクセルをピクセル等倍切り出し
Vixen SXD + Celestron Nexguide でオートガイド
2013.12/28 自宅庭より
追記
購入時点で、ショップの方から、SKY90の設計に合わせたエクステンダーはありません
とは言われていました。
それでも、Takahashi純正の、屈折用エクステンダー2種類のうち、
このエクステンダー(EXQ-1.6×)は、適応は△です。
もう一種類のエクステンダーは×印です、と言われて購入しました。
しかし、結果は見ての通り、中心部を切り出したのに、すでに
星像は歪み始めています。
SKY90の設計にぴったり合ったエクステンダーはない、と考えた方がよさそうです。
(レデューサーを使って撮影した場合の周辺星像があまりにきれいなので、過小評価かも?)
それで、最近はケンコーの2倍テレプラスで、エクステンドして撮影しているわけです。
追記2
今朝、うれしい結果が届き、
現在私たち両親、および、本人、喜び爆発中です〜♪
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コメント (6)
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まだ天文のこともよく知らない子供の頃、このかに星雲で中性子星のことを知り、さらにブラックホールに興味をもって相対性理論が好きになりました。・・・といっても知ったかぶりでしたが。^^;
いわば私のへ理屈の源流なわけで、私には特別な存在なんですよ。^^
やったー!
おめでとうございます!2014年1月12日 18:35 岳の父ちゃん (14)
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岳の父ちゃんさん、ありがとうございます〜!
3人中1人、片が付きました!残すところあと2人(笑)
そうですね、星雲ってガスが漂っている、というイメージだったですが
M1かに星雲を知った時は、そんなダイナミックなものがあるのか
と、インパクトが強かったですね!
高校レベルの物理学は今でも大の苦手ですが、天体に絡めるとよく覚えているのが
不思議です(笑)2014年1月13日 12:33 ホシミスト_3013 (13)
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おめでとうございます!
これからが大変ですよ〜、高校、大学‥
うちは長男が大学院へ‥、やせ細ったスネが折れそうです(汗)2014年1月13日 23:11 アメちゃん (21)
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アメちゃんさん、ありがとうございます。
そうですね〜。
仕送りなど、子供達3人分の未来予想図を書いて計算しましたが、
星空に浸かっている時間も働かないと、厳しいかもしれません・・・(汗)
長男が一発で大学に行ってくれないと・・・
長女の中学受験は終わりましたから、この後次男の高校受験、長男の大学受験が
3月頭まで続きます(笑)2014年1月13日 23:45 ホシミスト_3013 (13)
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星雲自体は、フィラメント構造までわかるので、よく写っていると思います。
ただ、やはりダーク補正が不十分に思えます。
一般の人には、ノイズと星の区別はつかないので、こんなものかと思われてしまいます。
うそはいけないので、ダーク補正の研究を優先されるとよいと思います。
以前、ステライメージ使われていませんでしたか?
あの頃のは、きれいに引けてましたよ(^^)2014年1月16日 00:04 Yan Kanai (35)
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Yan Kanaiさん、ステライメージか、フォトショップか、の違いではない、
と私は思っています。
単純にダークノイズ減算処理をやっていない写真です(笑)
(実際ダークノイズ減算は、ステライメージを使っては行ったことがありません
ステライメージはカブリや周辺減光の処理くらいにしか、まだ使っていないんですよ)
自然発生するノイズはほぼ同じレベルなのに対して、レンズを通して入ってくる信号強度が
強かったり弱かったり、つまり、Fが暗くなる、CLSフィルターをかける、
などによって、ノイズが目立ってきますね。
エクステンダーを使うようになって、ノイズリダクションの重要性を痛感しています。
ただJPEG圧縮で最初から保存するからなのか、
ダークノイズ減算をするとさらに粒状性が悪くなる時があって、
この時の撮影もそうでした。
なのであえてダークノイズ減算せずに、画像処理を行っています。
今後の課題はRAW撮影に移行していくこと、
それと仰る通りダークノイズへの対処を突き詰めることですね。
RAWをステライメージで扱うことになると、私の非力なPCでは
重たすぎるところも問題ですが・・・
ところで、当家の家族は、コンポジットでさえ、
「なんだ、合成写真?じゃあ、この写真は嘘なんだ・・・」
と、のたまいますから、なんともやるせないですね・・・2014年1月16日 13:06 ホシミスト_3013 (13)
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