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11.01.31.旧中山道 板橋宿平尾追分(板橋区板橋)

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写真: 11.01.31.旧中山道 板橋宿平尾追分(板橋区板橋)

写真: 05.03.03.板橋宿 平尾脇本陣・豊田家屋敷跡 写真: 05.03.03.東光寺(板橋区板橋)宇喜多秀家供養塔

mixiアルバム「旧中山道中 板橋/加賀藩下屋敷/志村一里塚/南蔵院/」コピペ――
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000010565110&owner_id=32815602

2011年02月01日 21:15
11.01.31.
●板橋――
・奈良時代この周辺は「武蔵国豊島郡広岡郷」と呼ばれていた。広岡郷は現在の板橋区、練馬区あたりを占めるかなり広大な地域だった。歴史的な地名として、平安時代末期にはすでに板橋と呼ばれる地域が武蔵国豊島郡に存在したことがわかっている。
・平安時代、石神井川にかけられていた板橋が当時としては珍しかったため、そのまま地名になったという説が有力。江戸時代以降は中山道が下板橋を通るようになったためにそちらを指すようになった。
・『源平盛衰記』によれば治承4(1180)年、源頼朝が下総国から武蔵国に入った際に、滝野川(石神井川)の「松橋」に陣を張ったことが記述されており、長門本『平家物語』では「たきの川いたはし」とされているため、これを板橋区は「板橋」の誤りとしている。しかし北区ではこれを北区内にある「松橋」だと主張している。また、源義経が兄を追って挙兵した際にも足立郡小川口から板橋を経由している。さらに戦国時代には上杉謙信が鎌倉街道(現在の東京大仏通り、赤塚駅前通り)を進軍した際に通過している。これらのことから、板橋が古くから交通の要所であったことがわかる。
・地名の由来は石神井川に架かる板橋とするのが通説。当時「木の板」の橋というのは非常に珍しいものであり、これがそのまま地名になったとする。しかし昔は「木の板」の橋どころか、「橋」そのものが珍しいものであるため、「イタ(段丘)」の「ハシ(端)」という地形から古代に「イタハシ」という地名がつけられていたのではないかという説もある。
・板橋村の成立時期は不明だが、板橋の地名はすでに平安時代から室町時代初期までには存在しており、江戸時代初期にはすでに上板橋村と下板橋村に分けられており、上板橋村が現在の板橋区の南西地域、下板橋村が南東地域に相当する。

・江戸時代には野方領に属した。正保元禄の改より後における正式な村名は「下板橋宿」であるが、一般に「下板橋村」と呼ばれることが多く、また一部の公文書では「下板橋町」と書かれることもあった。中山道の第一宿としては「板橋宿」と呼ばれており、江戸四宿のひとつであった。板橋宿と呼ぶ場合、下板橋村の宿場町部分をさすことが多い。川越街道(川越・児玉往還)の宿場町としては「下板橋宿」と呼ばれていた。
・江戸時代初期には根村、山中、馬場(番場)、平尾などのいくつかの小名に分かれていた。後に宿場町として整備されると、根村が「上宿」を、山中が「仲宿(中宿)」を、後に平尾が「平尾宿」を担当した。平尾宿は宿場が発展してから拡張された部分であり、これにより、板橋宿は江戸と町屋が連続し、ほぼ一体化してしまった。平尾宿は本来「下宿」とするべきだが、「下板橋宿」との混同を避けるために分村名がそのまま残された。
・現在、この「平尾」の地名は旧中山道と国道17号の交差する板橋一丁目の交番名に残っている。なお、平尾の語源はかつての「武蔵国豊島郡広岡郷」とする説がある。また、板橋区となるまでは番場の名も小字名として残されていた。また板橋宿の周辺にあった前述の各村は畑(特に大根畑)あるいは平原(板橋の原、平尾の原)であったが、北西側は加賀藩の下屋敷が広い土地を占めていた。

・明治時代に入り、明治11(1878)年に北豊島郡が誕生すると郡役所が置かれたが、明治16(1883)年に日本鉄道本線(後のJR東北本線)上野駅〜熊谷駅間が開業したり、明治17(1884)年の大火で板橋宿の大半が焼失したり、明治18(1885)年日本鉄道山手線の品川駅〜赤羽駅間が開通しあわせて板橋駅が開業するものの板橋宿のかなり端のほうに設置されたりしたことなどから客足は遠のき、江戸時代の面影は見る影もないほど寂れてしまい、板橋宿は板橋遊郭へと変貌してしまった。
・明治22(1889)年に市制町村制が開始されると、下板橋宿は金井窪村、中丸村(池袋村の分村)および池袋村飛地、上板橋村飛地と滝野川村の一部と合併して板橋町となり、昭和7(1932)年の板橋区の成立時には板橋町一〜十丁目となった。なおこの区分による「板橋町一〜四丁目」と、昭和45(1970)年の住居表示実施以降現在使用されている区分「板橋1 - 4丁目」とは、対応区域が全く異なるので注意。

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