2019_0825_145436 30th
1989年、鴨東線(京都の三条〜出町柳)開業に伴い造られた電車です。30周年の看板が取り付けられています。
新機軸としては京阪として最初に本格的にVVVF制御が採用されています。
VVVF制御は今では当たり前に近いしくみで、架線から取り入れた直流の電気をインバータを使って
交流に変え、交流モーター使って走る電車です。
交流モーターは、昔ながらの直流モーターの弱点であったブラシがなく手のかからない点、またブラシがなくなったスペースも使って同じ大きさでパワーが出せる点で優れていますが、回転速度が交流の周波数に依存する点でスピードのコントロールが難しく電車には向きませんでした。(通常発電所から来る交流は50Hzや60Hzの固定で簡単には変えられませんね。) ところがパワーエレクトロニクスの発達で、GTO素子という半導体を使ったインバーターで、直流から好きな周波数、好きな電圧(Variable Voltage Variable Frequency=VVVF)の交流を作り出せるようになり交流モーターの回転速度や力を自由自在にコントロールできるようになって実現したものです。
さらに従来の直流モーターでは回路の途中に電気抵抗を挟んで電圧を調整してスピードをコントロールしていたので、抵抗で電力を無駄にしていましたが、インバーターは無駄なく直流を交流に変換できることで大幅な省エネになること(消費電力が半分以下になる)、止まるときは、モーターを発電機として作用させ、モーターで起した電気をインバーターに逆向きに流して好きな電圧の直流、好きな電圧とは、架線よりちょっと高い目の電圧にすることができ、こうすれば電気が架線に戻っていくので、回生ブレーキになる(架線に戻した電気を他の電車に食わせる)となってブレーキによるパワーロスもなくなるという省エネの面でも決定版の電車になります。
当初は6両編成2本、4両編成1本の合計16両が造られました。
のちに中間車が何回かに分けて5両増備されて全部が7両編成になっています。
また、VVVF制御と交流モーターは新機軸だったので7000系の前に造られていた
6000系の最終製造の14番目の編成のうち4両に取り付けられて暫くテスト運用されていました。
その4両も後に7000系に編入され3両の新造車を付け加えて7両編成になり7000系の4番目の編成として活躍しています。このような経緯があるので、第4編成の片側だけは7000系のくせに、6000系の顔をした異端児になっています。
アルバム: ◎こ)交通機関・京阪7002F
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コメント (8)
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方向電幕のリフレッシュレートも上げてちょーだい。。
2019年8月29日 14:53 B0B8 (48)
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kameさん
☆ありがとうございます。2019年9月1日 00:53 キューチャン (36)
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B707B787さん
☆とコメントありがとうございます。
板から幕になって「どっから来たのか」が撮れなくなってちょっとつまらないなぁ、と思いましたが幕からLEDになって「どこに行くのか」も撮れなくなる勢いですね〜。2019年9月1日 01:00 キューチャン (36)
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ふみさん
☆ありがとうございます。2019年9月1日 01:00 キューチャン (36)
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SuzumeExpさん
☆ありがとうございます。2019年9月1日 01:01 キューチャン (36)
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中古のふさん
☆ありがとうございます。2019年9月1日 01:01 キューチャン (36)
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みなみたっちさん
☆ありがとうございます。2019年9月5日 23:55 キューチャン (36)
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ニエブラさん
☆ありがとうございます。2019年9月5日 23:56 キューチャン (36)
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