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万葉集:つぎね ハナイカダ(花筏) ミズキ科 別名:ヨメノナミダ(嫁の涙)

写真: 万葉集:つぎね ハナイカダ(花筏) ミズキ科 別名:ヨメノナミダ(嫁の涙)

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    つぎねふ山背道を人夫の馬より行くに・・・

原文:次嶺經 山背道乎 人都末乃 馬従行尓 己夫之 歩従行者 毎見 哭耳之所泣 曽許思尓
   心之痛之 垂乳根乃 母之形見跡 吾持有 真十見鏡尓 蜻領巾 負並持而 馬替吾背

よみ:つぎねふ、山背道(やましろぢ)を、人夫(ひとづま)の、馬より行くに、己夫(おのづま)
   し、徒歩(かち)より行けば、見るごとに、音(ね)のみし泣かゆ、そこ思ふに、心し痛し、
   たらちねの、母が形見と、我が持てる、まそみ鏡に、蜻蛉領巾(あきづひれ)、負(お)ひ
   並(な)め持ちて、馬買へ我が背(せ)

仮名:つぎねふ やましろぢを ひとづまの うまよりゆくに おのづまし かちよりゆけば みるご
   とに ねのみしなかゆ そこおもふに こころしいたし たらちねの ははがかたみと わがも
   てる まそみかがみに あきづひれ おひなめもちて うまかへわがせ

意味:山城の道を、よそのだんな様は馬で行くのに、私のだんな様は徒歩で行くので、見るたび
   に声に出して泣いてしまいます。そのことを思うと、心が痛みます。母の形見にと、私が
   持っている鏡に、とんぼの羽のような薄い布を一緒に背負っていって、馬を買ってくださ
   いな、あなた。

補足:「つぎねふ」は、山背(やましろ)を導く枕詞(まくらことば)です。

万葉集:作者不明、第十三巻:3314

タグ: ハナイカダ

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    2019年7月2日 21:10 ☆トミー (47)

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